温泉を非科学する、タムラ(嘘)です。
しつこいですか、そうですか。
早速ですが、今日は、温泉を作っちゃいます、はい。
今日作っちゃうのは、何と、塩化物泉です。
「塩化物泉」って書くと、何だか格好良いですね~。
材料はこちら。
味の素 瀬戸のほんじお
ええ、塩です。塩ですが何か?
だって、塩化物泉って塩風呂だもの、しょうがないじゃない。
かの有名な相田みつを先生だって、塩だもの、って言っておられます。
…
ごめんなさい、嘘つきました。
冗談はさておいて。
コストのことだけを考えれば食塩なのですが。
今回セレクトした材料は、ちょっぴりリッチに国産原料、しかも天然塩です。
まあ、あれです。
純粋な食塩って、体に悪いって聞くじゃないですか。
そんな訳で、口にするのが悪いなら、お肌から吸収されるのも悪かろう、と。
安直に考えて、天然塩にしてみました。
ちなみに、我が家では、料理用のお塩もこれです、はい。
国産天然塩ながら、某有名スーパーチェーンのマックスバリュにて1kg258円と、
意外とお手ごろ価格なのが魅力です。
それではレシピをご紹介します。
療養泉の塩化物泉を満たす条件は、
温泉水1kg中の含有成分が1g以上あり、陰イオンの主成分が塩素イオンの温泉。
でしたよね?
水は1Lが1kgですから、つまり、お風呂1Lにつき塩を1g以上入れれば良い、ということです。
ちなみに化学を忘れちゃったあなたのために、ちょっとだけ補足します。
塩素とは化学記号Clのことです。
塩の化学記号は、NaCl。
直訳すると、ナトリウム(Na)塩素(Cl)。
通常は順番を逆さにして塩化ナトリウムと呼ばれます。
水に溶けるとNaとClが分離して、Clは塩素イオンとなる、という訳です。
えっ、さっぱりわかりませんって?
まあ、いいです。次いきましょ、次。
お風呂の水1Lあたり1gの塩を入れればいいのですから、
次に必要なデータは、お風呂が何Lかです。
私の家はハイテクなので、
給湯器に何リットルお湯を出すか、設定できます。
ハイテクって言葉自体が古いですか、そうですか。
ちなみにエコを目指している我が家は、わずかに140Lです。
ええ、エコはエコでも、
エコロジーじゃなくてエコノミー(経済=節約)ですが…。
別名エゴロジー、ですね。
エゴロジーの何が悪い!ぷん、ぷん!
って、逆切れしちゃ駄目ですね。
結局は節水になっているのですから、大目に生暖かい目で見ていただければ幸いです。
普通の家のお風呂は何Lなのでしょうか。
200Lくらいでしょうか?
Google先生でヒットしたサイトには、180Lと書かれていました。
自分ちのお風呂のリットル数がわからない人は、この辺りを目安にしてみてください。
さて、お湯が140Lの場合、必要な塩の量は、
そうです、140gですよね。
さて今度は、その塩140gをどう量るか、ですが。
お料理してる人などは、計量カップに適当に塩を入れてみて、
重さを量って…と繰り返せば、だいたいの目安がわかるようになります。
ちなみに、うちの場合は、こんな感じです。
塩だいたい140g
計量カップは200mlではなく、お米用の170mlなので、その点、ちょっとご注意を。
量りがなくて量れません!という方は、
ちょっと便利帳
http://www.benricho.org/doryoko_cup_spoon/conv.html
で、塩○gが何カップに相当するか計算して、
それを参考にしてみてください。
では、実践です。
塩140gをお風呂にドボーン…。
ああ、ちなみに、塩140gは約36円です。
そうです、たった今、私は36円をドブに捨てたのです。
まあ、ドブじゃなくてお風呂ですけれども。
塩を投入したお風呂
入ってみると、湯ざわりから違っててびっくりしました。
何がどう違うと聞かれると、言葉では何とも説明しづらいですが…。
匂いは、いつも通りの、水道のカルキ臭がします。
色は、まったく変わっていません。
最大の変化は、お風呂から出た後。
体がポカポカ温まってます!
温泉に入った時のようなポカポカさです。
寒い冬にはちょうど良いです。
さすが、療養泉。
療養泉の基準は伊達じゃありません。
おっと、言い忘れるところでした。
塩は、金属を錆びさせます。
ですので、お風呂の種類によっては、
塩化物泉を作ると、お風呂を傷める可能性があります。
頻繁に塩化物泉を作る場合には、
お風呂が傷まないか、よく確認してから行うようにしてください。
という訳で、塩化物泉の作り方については以上です。
本日のまとめ「塩化物泉の作り方」
・材料
塩(天然塩のほうが何となく喜ばしい…気がする)
・レシピ
・湯船にお湯を張る
・お湯のリットル数と同じグラム数、塩をお風呂に投入
(お湯200Lなら、塩200gを入れる)
・お風呂に入る以上
※お風呂の種類によっては、塩分がお風呂を傷める可能性があります。
その辺りは各自、ご自分でご確認のうえ、自己責任にてお試しください。
ちなみに、海の水。そうです、海水です。
海水って、塩分濃度が実は3%もあるのです。
今回の自作塩化物泉は、1g/1000gですから、わずかに0.1%。
雲泥の差です。
ということは?
…
そうです、海水を沸かすと、それはつまりはとっても濃い~塩化物泉なのです。